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 いつもどおり(でもないが)新聞を軽く読む(「軽く見る」だと軽視になってしまいますねw)。政府は集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更を閣議決定したようです。まぁそれについてアレコレ書く気はありませんが、気になったことがあります。この記事の見出しです。
 「憲法解釈 なし崩し」
 ごめんなさい、意味が分かりません。「なし崩し」は「物事を一度にではなく、少しずつ済ませていく」という意味です。この「解釈」は名詞ですので、他になし崩しにする動詞が必要なはずですが、そんなものはありません。おそらく、というか間違いなく意味を勘違いしていますね。
 言わんとしていることはわかります。「憲法の解釈を少しずつ都合のいいように変えていった」ということでしょう。残念ながら「なし崩し」に悪い意味はありません。元々は「借金を少しずつ返済していく」という意味で、使われ方は増えましたが「駄目になる」という意味合いはありません。「崩す」から良くないイメージがあるのでしょうが、意味を想像する前に辞書を引いてください。
 ニュースでもしばしば「なし崩し的な〇〇は認められない」という言葉を耳にしますが、なら「一度に」ならOKなのでしょうか?どうも違う気がします。さらに数箇月前のことですが、同じ新聞を見ていると、何らかの法案についてある議員が「なし崩しだ!」と批判したことが書いてありました。言葉の間違いを指摘しているのかと思ったらそうではありませんでした。「なし崩しだ!」………繰り返しますが、意味が分かりません。
 以前、「体たらく」に関する記事を書きましたが、あの言葉と通じるものがあると思います。新聞記者や政治家でしたらもう少し日本語を勉強された方がいいのではないでしょうか。私はもう少し政治を勉強するべきだとは思いますが。

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